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カニエデンキ様

データをチョッと工夫 自店在庫、販社依頼在庫の区別が明確に

購入当初はパソコンの知識なし
根気強くデータを打ち込み、今では無くてはならぬ存在

 顧客管理、在庫管理にパソコンを導入して10年以上経過するカニエデンキ(名古屋市緑区鳴海町大将ケ根41−3)の蟹江宥介代表は、こまめにさまざまなデータを蓄積してきた。また、単にデータを蓄積するだけでなく、後々活用しやすいよう独自の工夫を施して『使えるデータ』として活用する。
「とにかく私自身の仕事が楽になった」とパソコンは蟹江代表を大いに助ける存在になっている。

蟹江代表

パソコン歴は古いが、
当初は知識も何もなしで苦労したと話す蟹江代表

メーカーのセールスマンに勧められるまま購入した「ザクザク」

 店舗は名古屋市南部の名鉄「有松駅」から歩いて1〜2分のところにある。店舗は裏手は旧東海道で、古い町並みが今も残る歴史ある街でもある。
 カニエデンキも昭和38年創業と長い歴史を持つ。蟹江代表は2代目で、古くからビクター系列店としてオーディオの販売を得意とし、現在はシャープの白モノなども扱う地域家電店だ。 
 店の見た目では『昔ながらの電器店』というアナログ的な印象を受けるが、35平方ほどの売り場にはプラズマテレビ、液晶テレビを展示するなどデジタル商品にも積極的に取り組む。
 デジタルに積極的なのは販売だけでなく、顧客管理や在庫管理など経営管理の面でもデジタル化を早くから取り入れている店でもある。
 ウィンドウズ搭載パソコンが発売される以前の10年以上前にパソコンを購入した際、購入したパソコンメーカーのセールスマンに勧められるままに顧客管理ソフト「ザクザク」(バロン社)を購入。それ以来、ウィンドウズ95発売時に「ザクザク」の後継ソフト「ホクホク」に乗り換えるなどして、店に関するいろいろなデータ管理はパソコンで行っている。
「購入当初は、パソコンの知識が何も無い状態で、プリンタとの接続に苦労し、データをプリントアウトすることがすごく面倒であまり活用できなかった」と蟹江代表は言うが、根気強く毎日データの打ち込みを欠かさなかった。
 今では、ほぼ稼動客と言える770世帯の10年分の修理履歴などが詰まった顧客情報に、4000品目を超える在庫データや10年間以上の売上データがパソコンに打ち込まれている。
 この徹底したデータ管理は「決算時の在庫確認のときに最も役に立つ」(蟹江代表)。
「毎年1月に決算の作業を行う際、帳簿と実際の在庫が合っているかどうか確認するのだが、型番をいちいち探してチェックするこの作業が非常に面倒。パソコン導入前は1ヶ月ほどかかる作業だった。けれどパソコンを導入した今は、簡単に検索することができるようになったので、1週間あれば済む」と蟹江代表。

メモ欄活用 年度を越えて販売した商品の記号を入力

 ただ蟹江代表は「ソフトの説明書通りに、データを打ち込むだけでは活用しきれない。独自にちょっと工夫することですごく便利になる」という。
 その独自の工夫の一つは、季節商品などで発生する「販売会社側で預かってもらっている在庫」と「店舗在庫の区別」。季節商品などの在庫入力の際、商品の型番の末尾に [ の記号を独自に挿入。その [ 記号の前に預かってもらっている商品の数を入力し、後にお店にある在庫の数を入力しておく。
 この工夫により「検索の時に記号を入力するだけで、店舗にない在庫商品がすぐに分かる。またどれだけ店にあって、どれだけ預かってもらっているかも一目瞭然で大変便利」と蟹江代表は話す。
 この他にもメモ欄を活用し、年度を越えて販売した商品などにそれぞれ記号などをつける工夫を施し、独自のデータ管理法でソフトを有効活用している。
 また、顧客情報の活用も欠かさない。10年以上の情報が詰まったデータから毎年、年度始めに商品ごとに買い替え時期が近づいた見込み客リストを一括抽出する。そのリストを基に1年間、活動を行う。
「昨年、すぐ近くに大型量販店ができ、厳しい環境になった。改めて訪問活動が重要になるが、むやみやたらと訪問すると、嫌がられるのでタイミングが大切。リストを基に訪問することでうまいタイミングでの訪問が出来る」(蟹江代表)とデータ打ち込みの積み重ねが役立っている。
 最近では家電リサイクル法施行に伴い、商品の処分に関するデータ打ち込みもはじめて「リサイクル処理の事務も楽になった」という蟹江代表は「パソコンを導入して本当に楽になり、時間的な余裕が出てきた。その時間的な余裕を訪問などの時間に当てて、売上アップにつなげたい」と話している。

独自のデータ管理

独自のデータ管理法でソフトを有効活用

カニエデンキ

“アナログ的”な印象とは裏腹に
デジタル商品に積極的に取り組むカニエデンキ

お店紹介 カニエデンキ

店   主  蟹江宥介代表 
住   所  名古屋市緑区鳴海町大将ケ根41−3 
創   業  昭和38年 
従 業 員  蟹江代表と子息 
顧客登録数  770件 

この記事は雑誌「電気店」2003年5月号に掲載されたものです。

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