地域家電店・電気店を元気にする顧客管理システム「HOKUHOKU(ホクホク)」のサポートサイトです  / Dj-net

カワバタ電機商会様

後継者を育てるHOKUHOKU。貴重な財産をデータで残す。

 地域電器店用顧客管理ソフトHOKUHOKU(ホクホク)は誕生して20年余り。全国で4,000店が活用している。開発したバロン社(東京都板橋区)の安田春樹氏には、HOKUHOKUを売り出して間もなく、千葉県の電器店主との出会いが忘れられない。「店の中でデータを共有できるHOKUHOKUは後継者を育てる。地域店の将来に役立つソフト」と自信を持つきっかけになった。そのカワバタ電機商会は今も健在だ。

川端店主

「お客の情報を大事にしてコツコツやれば
経営はできるけど、新しい技術力は欠かせない」
という川端店主

2人の地域店主の出会い

 安田氏は東芝ストアーの地域店を経営する中からHOKUHOKUを開発した。最初、本誌にソフトの内容が掲載され、売り出した。その頃、出会ったのが、「継いでもらおうと思う息子に残せる財産は顧客。その大切な情報をパソコンのデータにしたい」と、HOKUHOKUを購入したカワバタ電機商会の川端省三店主だ。 安田氏は10年ほど後、再び同店を訪ねている。応対したのは息子の良昌さん。

父親と同じ情報を持って訪問

 「二世会に顔を出すと、仲間は皆、元気がない。父親の客ばかりで、仕事は使い走りだという。でも、自分は違う。訪問するお客の情報が画面で分る。訪問シートにプリントして親父と同じ情報を持って訪問できる」。 その言葉を安田氏は今も懐かしく思い出す。
 「うれしかったですね。店の中でデータを共有できるHOKUHOKUは世代交代に重宝する。地域店の将来に役立つと自信がついた」。

新しい技術にも対応

本州最東端、JR銚子駅から、銚子電鉄に乗り換え、昭和25年製の1輌電車に揺られ、犬吠埼灯台や「地球の丸く見える丘展望館」など観光名所を過ごして30分ほど走ると、終着駅外川に着く。NHK連続テレビ小説「澪つくし」のロケに使われた駅舎は、昭和初期の面影を残したまま。周辺は野菜畑が広がり、港には沿岸漁業の漁船が出入りして活気がある。 カワバタ電機商会は外川で商売を始めて37年になる。
 「最近は量販店の価格攻勢が激しく、商売も厳しい。電気工事やインターネットの接続工事の下請けもやっている。新しい技術に対応していけるのは息子のおかげ。それもHOKUHOKUを使ってきたおかげかな」とカワバタ店主。息子の良昌さん、夫人も元気だ。

本誌で知ったHOKUHOKU

 「バロン社の安田さん、といっても当時はまだ伊東で東芝ストアーをやっている頃だね、かれこれ20年以上も昔だ。電器店の顧客管理ができるパソコンのソフトを作ったという記事を月刊電気店で読んで、面白そうだと思っていたら、その内容が連載され、連載が終わる頃に売り出すというので、さっそく電話して買った」という。
 ソフトの値段は今と同じ20万円ほどしたが、パソコンが高かった。NECの初期のパソコンで、データを保管する余裕は1メガバイトくらいしかなかったが、70万円近くした。それまでは手書きの台帳だった。顧客の数は400軒くらい。伝票から台帳に転記するのが煩雑で、売掛残や入金分の記載が洩れ、顧客から言われて気がつくこともあったという。
 「女房と2人、当時は儲かっていたんだね。今と違って(笑い)。結構、どんぶり勘定でも商売ができたが、HOKUHOKUがなかったら、どうなっていたことやら」という。

入力風景
HOKUHOKUは店の奥の事務スペース
で経営を支えている

カワバタ電機商会
最近は工事にも力を入れるカワバタ電機商会

入力しながら漢字の勉強

 最初のデータ入力は、中学1年だった良昌さんと小学校5年生だった娘さんが手伝った。手書きの台帳から1軒の顧客データを全部移したらいくらと、小遣いをあげた。 「かわばたと入力して変換しても、今のように1度で川端とは出てこない。かわと入れて川、1字1字入れなければならない。訓読みで出なければ音読みで入れる。漢字の練習にもなると、子供たちが面白半分で手伝った」。
 「どこのお客が、どんな商品を持っているかは大体分かっていても、何年前に、いくらで売ったかとなると分からない。修理に出かける時は便利だね。型番から、故障の原因は大体見当がつくので持っていく部品も選べる」。
 軌道に乗り出して、毎日伝票のデータを入力した。「溜めたらダメ。せっかく高い金を払って買ったソフトだから、大事に使おうと毎日溜めずに入力してきた。キー操作は未だに人差し指だよ」

地元独特の屋号でも検索できる

 地元の家は苗字のほかに「サンキチ」「ボタモチ」「イタチヤ」「シンタク」「シンザカヤ」など、代々伝わる屋号を持っているが、苗字でも屋号でも検索できる。地元に多い苗字もある。屋号がなければ管理番号を付けておくと、同じ苗字の家も検索しやすい。苗字をアイウエオ順に管理する手書き台帳ではむずかしいが、パソコンソフトなら便利に探せる。
 新製品が出た時にDMを発送する先は、購入年数で見込客リストを簡単に出せる。以前は誕生日プレゼントをしようと、誕生日も聞いた。

簡易青色申告ができたら…

 「今なら個人情報保護で大変だろうけど。なかなか続かなくてね」パソコンソフトは店なりに使いこなせばいい。バロン社にはHOKUHOKUとセットして簡易青色申告ができるソフトを開発してもらえるといいんだけど。売上と経費をまとめる簡単なものでいい」と、川端店主は話している。

お店紹介 カワバタ電機商会

店   主 川端省三店主 
住   所 千葉県銚子市外川町1−10729−10 
創   業 昭和43年 
従 業 員 3人(店主含む) 
顧客登録数 900世帯 

この記事は雑誌「電気店」2005年7月号に掲載されたものです。

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