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１８年前ホクホク導入　当時パソコンは高額商品

導入後、顧客情報をデータ化学生アルバイト雇い３年間・１０冊分をすぐ入力

　 　同店は地下鉄南北線・王子神谷駅から徒歩１０分ほどの場所にある豊島中央通り商店街の一角に店を構える。昭和６１年に道路を挟んで向い側に移転し、元の店舗は現在倉庫として使用。商店街の周辺の住民を中心に約１８００世帯の稼動客を抱える。
　昭和６１年、本誌「電気店」の紙面で「ＨＯＫＵＨＯＫＵ」とめぐり合った。「ちょうどコンピューターで顧客情報の管理をしたいと思っていた時に、電気店に掲載されたバロン社のヤスダ社長の記事を見た。弟さんと電気店をやっていて、従業員がなかなか長続きしない、と悩んだエピソードなどがとても共感できた」と佐藤社長。
　即座に導入を決意。当時パソコンは高額商品であったが、ＨＯＫＵＨＯＫＵを導入するためだけにパソコンを購入。パソコンを扱っている電気店などなかったため、バロン社に問い合わせ、適したパソコンについて相談にのってもらったという。
「買ってすぐに過去３年間の顧客情報を入力した。ファイル数１０冊にも及ぶ情報を一人で入力するのは大変なので大学生をアルバイトに雇い、入力してもらった」。一番便利と感じた点は電話番号を入力しただけでその対象の顧客情報が瞬時に出てくる点。「顧客数が多いので顧客一人ひとりの顔や名前を覚えるのは大変。さらに１日に１０件ぐらい電話が入る。しかし電話番号を聞けばお客の名前、住所、購入した商品と年月日がすぐ出てくる。お客に余計な手間をかけさせることがない」と言い、必ず電話はパソコンの隣に置いている。

経験で得た顧客リスト作成条件は“過去３年以内の購入客”

　故障依頼の場合もお客宅を訪問する前に型番を確認することが出来るので、サービスセンターから修理のアドバイスをもらったり、部品の調達ができたりと業務の効率が良い。
「一度の訪問で済むので手間がかからないし、またお客を待たせることもない」と同店のスピーディな対応はＨＯＫＵＨＯＫＵのバックアップによるものだという。
　またＤＭや招待状の宛名書きにも活用している。２カ月に１回配布するＤＭ、年４回開催する個展の招待状、また年末に配布するカレンダーのリストなどはすべてＨＯＫＵＨＯＫＵで作成する。現在同店のリスト作成の条件は「過去３年以内に商品を購入してくれたお客」に設定してある。
「毎日入力しているのでリストは増える一方。全てのお客にＤＭを配ることは出来ないので、ある程度取捨選択しなくてはならない。これが一番難しい」と、はじめは「過去２年以内」と設定した。
「しかし、実際は購入して３年くらいして声が掛かるケースが多い。クレジットの支払い期間が最長２年なので、支払が全て済んでから次の商品の購入を考えるためだ。見込み客を見逃さないために３年に変えた」。３年という数字は社長長年の試行錯誤の結果なのだ。
　顧客情報の入力は毎日空いた時間を見計らってそれぞれの地域担当者が行っている。「パソコンを２台用意した。それぞれリンクしているので、１台のパソコンに入力すればどちらからでも情報を引き出せる」と工夫も凝らしている。
「うちにはＨＯＫＵＨＯＫＵと、この使い方が一番合っている。他のソフトではだめだ。スピーディな対応、効率の良い仕事、すべてＨＯＫＵＨＯＫＵによって支えられている。この良さをしってほしくて知り合いの電気店に紹介しているほど」と佐藤社長は笑う。

お店紹介　サンワ電気

店　　　主　 佐藤武社長 
住　　　所　 東京都北区豊島４−５−９ 
創　　　業　 昭和５０年 
従　業　員 　４人 
顧客登録数 　約６０００件

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