ニイガタデンキ様
顧客登録は発生の都度、入力すればよい
独自の訪問シートを活用、修理依頼にも迅速に対応
「バロン社の『HOKUHOKU』は日常活動のデータベースとして今は欠かせなくなった」と語るのはニイガタデンキ(新潟市物見山2−30−11、阿部誠一社長)の阿部和彦専務。当初は顧客に販売した商品管理が中心であったが、売上げ、在庫管理に加えてDMの宛名、請求書、訪問シート、仕入台帳代わりとHOKUHOKUを大いに活用。店経営の効率アップを図っている。
手書きで請求書を書いていたときは大変だった、
と話す阿部専務
全顧客を登録するのに3年、都度訪問シートに仕事の成果等を記入
店舗は新潟空港に近い新潟市の東部地区。同じ町内に地場量販の真電物見山店、車で5分もしない所にケーズデンキ新潟本店、と価格競争の厳しい地区にある。
HOKUHOKUとの出会いはNECのセールスマンの紹介。
「パソコンに顧客情報を打ち込んでいれば、必要な時に必要な情報が瞬時に打ち出せる。これからは商売も機械で管理する時代になる」と決断して購入。現在、顧客管理、売上げ、仕入れ帳代わりに活用している。1日の仕事が終わり、家に帰る時は必ずデータだけは持ち帰っているほど、無くてはならない存在になっている。
HOKUHOKUは昭和63年に購入。最初は顧客台帳から顧客情報を入力することから始めた。顧客台帳は1回でも商品を購入した客、過去に買ったが今は何年も商品を購入していない客もすべて登録。しかし、「あ行が終わって、か行の「こ」まで入力して無駄と思って中止。最初からすべてやろうと考えては駄目。3年もすると客もひと回りするから、発生したときにパソコンに登録すればよい」と阿部専務。それからは商品を購入してくれた客、修理依頼の客と、発生するごとにHOKUHOKUに登録。全顧客を登録するのに3年費やしている。現在では3484世帯を登録。
日常活動において活用するのは同社独自の「訪問シート」。訪問シートには名前、住所、電話番号、地域、訪問内容などの基本情報をパソコンで印刷してある。客から「テレビの映りが悪い」と電話コールがあると、HOKUHOKUを見て「テレビが3台あるが、どのテレビですか」と確認。訪問シートにはそのテレビを購入して何年経つか、また、型式もソフトで印刷出来るようになっている。「修理にも素早く対応でき、お客さんからは迅速な対応が喜ばれている」と専務。訪問先での仕事内容、成果を記入。このデータを経理担当の恵子夫人が毎日入力する。この蓄積されたデータがいろいろな分野で活躍する。
顧客データはバックアップを作成、MOに入れて帰宅時持ち帰り
顧客管理上、全顧客を − までの3段階のランク別に分けて管理している。 は上客で全顧客の約2割、700世帯。 は高額商品を購入してくれる客で少し休んでいる客。 はサービスだけ、また、小モノ商品や消耗商品だけ購入する客と分けている。
年2回の売り出しや新しい商品の案内、また、エアコンの季節の前に出すDMは の上客700世帯が中心。DMを出すとき、宛名には訪問シートに付けている担当地区を活用する。1−7がついている地区は新潟中央郵便局管内の顧客。DMは1通80円だが、同じ郵便局管内に出すDMは100通以上になると1通65円と安くなる(新潟中央郵便局管内に出すDMは600通)。宛名シールに地区の数字も印刷するので、1枚1枚調べなくてもすぐ分かる。
パソコンを導入したとき、最初はお客さんが購入した商品の管理が中心であったが、10年前から請求書の発行にも活用している。「手書きで請求書を書いていた時は大変だった。それが瞬時に出てくる。また、メーカーのリコール商品が出たとき、販売した商品の検索も簡単、リストアップがすぐにできるので時間のロスも少なくてすむ」とパソコンを導入して仕事に無駄がなく効率アップに結びついている。
売掛帳、仕入帳(メーカー別)日計表の記入は恵子夫人の仕事。HOKUHOKUを仕入帳代わりに活用。「どの商品がいつ、何台仕入れたかがすぐ分かるので支払のチェックに大変便利」という。
各種データはMOに入れて帰宅時には必ず持ち帰っている。恵子夫人は「データをなくしたら仕事ができない。紛失したら困るのでデータは2枚作成し、1枚はスペア−として持っている」とデータの管理にも注意を払っている。
今では、HOKUHOKUは顧客管理に
なくてはならない存在となった
日常活動で活躍する独自の「訪問シート
町内には真電、ケーズがあり、価格競争の激しい地区に立地するニイガタデンキ力
お店紹介 ニイガタデンキ
店 主 阿部誠一 住 所 新潟市物見山2−30−11 創 業 昭和41年 従 業 員 安部社長・和彦専務夫妻と実弟の4人む 顧客登録数 3484件(法人企業含む)
この記事は雑誌「電気店」2004年4月号に掲載されたものです。