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ミズトリ様

HOKUHOKUは、いわばコンパクトカメラ

 家電製品の単価ダウンによる粗利確保の難しさ。家電量販店の価格攻勢による売上ダウン。そのような状況下で、地域店の取り組むべき課題として経費削減が挙げられる。人件費やPR費用など削るに削れないものも多い。今回、顧客管理ソフト「HOKUHOKU」(バロン社)を使って業務の効率化を図り、結果として経費削減にもつながっている。「ミズトリ」(静岡県島田市)を取材。その事例を紹介する

水鳥社長

水鳥社長

以前の管理ソフトはオペレータが必要だった

 同店がパソコンによる顧客管理を始めたのは今から約15年前。早く・的確に顧客情報を検索できれば、との思いがパソコンを使った顧客管理に挑戦するきっかけとなった。
 いざ、パソコンによる顧客管理を始めたものの、水鳥社長にはいささかの戸惑いがあった。当時のパソコンはリースで月に10万円以上。さらに管理ソフトの入力が煩雑なため、オペレーター的な社員が1人必要だった。業務の効率化を目指し、パソコンを導入したのに、パソコンに人手をとられてしまう。なんとも皮肉な結果となってしまった。

子供にでも仕える手軽さが魅力、機能も十分満足

 そんなとき、バロン社の「HOKUHOKU」に出会った。「バロン社の顧客管理ソフトのことは以前から耳にしていた。『電波新聞』紙上でバロン社が無料貸し出しをしているということを知り、早速申し込んだ」という水鳥社長は、試用期間を終え、Windows95版の登場を待って本格的に導入。それまでの問題が一気に解決した。
 「HOKUHOKU」はマウスによる操作が中心なので、誰でも使いこなせる。オペレータ的な役割は店から姿を消した。以前はパソコンに見向きもしなかった夫人でさえ導入後は活用。今では欠かせない武器にしている。
 同店の登録顧客数はおよそ4500件にも上る。当然、顔と名前が一致しない客も多い。いきなり名前を聞くのは失礼なので、電話番号をたずねる。聞いた電話番号から検索すれば、顧客データが瞬時に画面に表れる。同店ではパソコンをレジの脇に設置しているが、「HOKUHOKU」の情報を接客にも生かそうとする考えからのことだ。

水鳥社長
ミズトリ

顧客ランクは5段階、見込み客に絞り込んでDM発送

 いわゆる”トップセールスマン”はいない。みな職人的電気屋さん。修理や納品で顧客を訪問した際に見込みをつくる。訪問で得た商品別見込みをランク付け。パソコンは常に起動しているので、外出から戻ったその時にすぐ入力できる体制が整っている。
 ランクは
 商品が古い
 買換えを提案済み
 お客さんは購入を考えている
 3ヶ月には購入する予定
 今すぐ欲しい
という5段階。一月単位で見込みを集計し、もっとも見込みが多い商品のフェアーを企画する。
 見込み客が絞り込めているので、必要枚数だけDMを作成、このことがコスト削減につながっている。その分、見込み客には「購入するまで」(水鳥社長)という意気込みで、徹底した配布を続ける。
 また、顧客管理はご無沙汰の客を無くすことも目的。最近の接触がない客には、合展の招待状などを届けフォローしている。
 顧客情報は、購入商品と使用年数、型番、どの部屋に納品したかなど細かく入力。住所はもちろん、顧客宅の所在を記した地図のページ数とコマ番号も入力している。同店ではパナレディーがDMを配って回るが、新しい人に代わってもスムースに引き継げる。地図と顧客情報の連動が、DM配布の効率を高めている。
 従業員の個人情報を知るのも顧客管理の目的の一つ。顧客情報には担当者も入力してある。個人別売上額を月ごとにグラフで出力し、事務所に張り出す。グラフという比較しやすい材料が発奮材料になるという。
 水鳥社長は「HOKUHOKU」のよさをカメラにたとえて話してくれた。「私が以前使っていたソフトは一眼レフカメラ。『HOKUHOKU』はいわばコンパクトカメラ。一眼レフはプロ志向。露出・シャッタースピードなどいろいろ勉強しなければいい写真は取れない。それに比べ、コンパクトカメラはフィルムを入れればあとはシャッターを押すだけ。子供にでも使える。『HOKUHOKU』の良さもそういう手軽さにある。手軽だが機能は十分に満たしている。このソフトがあれば量販店に対抗する商売ができる」。
 まだ『HOKUHOKU』が持っている機能の60%しか使っていないが、今後も勉強と工夫を重ね、一段うえの顧客管理を目指すという。

お店紹介  ミズトリ 

店   主  水鳥義久社長 
住   所  静岡県島田市横井4−2−14 
創   業  昭和35年 
従 業 員  12名 
顧客登録数  約4500件 

この記事は雑誌「電気店」1999年12月号に掲載されたものです。

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