ユウコー電器様
HOKUHOKUはお客のランクが分かる便利なメモ帳
顧客データをかつようしてどんどん情報発信したい
バロン社の顧客管理ソフト「HOKUHOKU」を使い始めて8年、ユウコー電器の佐藤雄一店主は持ち前の技術力を生かし、顧客にとって『なくてはならない』地盤を気付いている。顧客データベースマーケティングは買い替え促進など商品の販売策に活用されるが、同店は修理や設備工事にも貴重なデータを活用している。そんな佐藤社長も今春はエアコンクリーニングなど商談のきっかけとなるアプローチに生かそうと意欲的に取り組んでいる。
HOKUHOKUは商売の便利帳」
という佐藤店主
工事費用、使った部材料金などを大事にパソコン管理
店舗は板橋区内の商店街の一角。商店街といっても以前のような人通りはない。
「10年前に今の店舗をオープンした当時は来店客もあり、それなりに商品を展示していた。今はとても店とは言えない。」と佐藤店主。
15平方 ほどの店内には、管球やコード類など小物を中心に商品があるものの、エアコンの室外パイプや電線類をはじめ工事用の部材や部品類がところ狭しと置かれている。仕事は宅内の電気に関する工事なら何でも引き受ける。
「照明器具の場所を移したい」といったら、ちょっとした工事はどこへ頼むといいか、お客も困ることが多い。そうした困り事相談に乗れるのが、長年の付き合いから信頼関係を築いた強みだ。そのため店は工事に必要な部品の倉庫となっている。
「板橋区はコジマだけで5店舗もある。物品販売では量販店に太刀打ち出来ない。売価だけではなんとか対応できても利益が出ない。量販店同士がしのぎを削って価格競争をしている中でまともに立ち向かうわけにはいかないが、当店ならでは、という持ち味はある。修理の時はあそこに頼もうというお客をつくってきた。その信用が口コミで工事の注文が入る。」
同店の顧客数は300件。決して多い数ではない。頭の中でも大体のことは分かるが、顧客情報をパソコンで管理している。
購入してもらった製品はもちろん、特に工事した時の費用を使った部品の料金などのデータを大事にしている。
依頼が来て訪問する時に、事前にそのお客の購入・工事履歴をプリントアウトした【顧客訪問シート】を持っていく。この工事データは見積書や領収書を発行する時も威力を発揮する。相手に与える信頼度は高い。
計算センターから自店システムに切り替え手元で管理
佐藤社長が今取り組もうとしているのが、顧客データを活用した情報発信。それも商品の販売に直接つながる内容よりもエアコンのクリーニングなど自分の技術を生かしたもの。
エアコンクリーニングは15年も昔から手がけている。「ダスキンなど異業種がテレビコマーシャルでPRしてくれるおかげでお客の関心も高い。電気製品だけに後々の修理なども考えると、専門電器店の持ち場」と佐藤社長。
自分で文面を考えたハガキDMを作成して顧客に案内を出している。春らしい挨拶から「エアコンクリーニングの目安は購入後3〜5年以上。当店が作業いたしますので、ご安心かと思います。」というあたりに顧客との絆の自身が窺える。
料金は1台1万3000円、2台以上は1台1万2000円。「営業用や天井のカセット、天吊り・床置きなどは別料金」としている。自店のパソコンでHOKUHOKUを使い始める前は、メーカーの計算センターを活用していた。
月々かかる利用料やデータの更新を怠ると、転居してしまった古い客にもDMが発送されてしまうなど無駄があり、手元で管理できるように自店システムに切り替えた。
以来、新しいデータの入力や書き換えも貯めずにその都度やるように心がけている。佐藤社長にとってHOKUHOKUは『お客様のランクがすぐわかる便利なメモ帳』であり、日常の作業でも貴重な右腕だ。「家庭の中に電気製品がある限り、工事が減ることはない。大型店は規模が大きくなるほど、小さいところに手が回りにくくなるだろうから、大型店が勢力を増すほど、技術でお客に重宝がられる販売店の生きる道があると思う。」
どんどん店から情報発信をしてHOKUHOKUのもつ機能をもっと活用するのが佐藤社長の今後のテーマだ。
ユウコー電器店舗
お店紹介 ユウコー電器
店 主 佐藤雄一 住 所 東京都板橋区2−30 創 業 昭和51年 従 業 員 夫人と2人 顧客登録数 300世帯
この記事は雑誌「電気店」2001年5月号に掲載されたものです。