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日幸電気様

顧客データを三重にバックアップ 記録したMOは耐火金庫に

パソコンを従業員1人1台の環境実現に向けてネットワークづくり

「データは三重にバックアップしている。パソコンからMOにデータを落としているのは常識としても、当店はそのMOを耐火金庫にしまっているんですよ」とパソコンの顧客管理データの大切さを強調しているのは日幸電気の松下芳雄専務。バロン社の顧客管理システムを使いはじめて、14年目になる。今ではスタッフが1日に何度も端末の画面を見ており、なくてはならない営業の武器となっている。

松下専務、松浦由起さん、斎藤加奈子さん

パソコン担当スタッフ。
左から松下専務、松浦由起さん、斎藤加奈子さん

顧客管理システムのありがたさ実感するUターン客からの修理依頼

 日幸電気(長野県飯田市座光寺4520−1、舩戸正平社長)がパソコンを手掛け始めたのが、昭和60年。「当時、文部省が20億円の補助金を付けた時からパソコンの販売に取り組みはじめた」(舩戸社長)という。それが、平成元年にはパソコンを自店の顧客管理に活用することとした。
「メーカーの新製品発表会(東京)に出席したのがきっかけですが、ちょうど年号が昭和から平成に変わるときだったし、消費税も3%から5%に変わったときで、いろいろな条件が重なった」と松下専務は当時を振りかえる。
 以降、顧客管理に活用し、顧客データを次々と入力していくのだが、その数は現在4600件にも達した。もっとも、稼動している顧客はその半分程度だそうだが「転勤したお客さんがまた飯田に戻ってきて、修理の依頼をされることもある。こんな時は本当に便利だ」と顧客管理システムのありがたさを実感するという。
 同システムをもっとも活用しているのは5人の営業スタッフだ。「1日に何回も顧客データを見るというように、訪問する顧客の家電製品の販売した時期、型番など即座に分かる。お客さんから電話注文を受けても、パソコンの画面を見て、家電製品の購入した状況が手に取るようにわかり、むしろお客さん自身より明確に説明できるのが強みだ。
 営業スタッフが個人でデータを活用する他に、毎月初めに実施する営業会議でもパソコンは活躍する。個人別の売上、売掛金などはもちろん、毎月の売上日報などデータを収集するのが簡単。キャンペーンで売りたい商品の過去の販売実績など、即座に資料づくりが出来る。
 松下専務は「顧客のデータを参照する時に、意外に大きいのがサプライ商品の履歴。パソコンのFDやプリンタのインクカートリッジなど消耗品の購入金額はばかにならない。お客さんからインクカートリッジが欲しいと言われ、品名や型番がわからなくても、これまでの購入履歴を見れば一目瞭然。お客さんによく分かりましたねと感謝されることもしばしばです」と笑う。

今後は新製品情報などオリジナル情報を盛り込んで活用したいHOKUHOKU

 このような地域店の強さともいうべき小回りのきく営業を支えているのが顧客管理システム「HOKUHOKU」(バロン社)だ。当初「ZAKUZAKU」から使用しはじめ端末もサーバ1台にクライアント4台までに拡張。顧客管理とDMの打ち出しに活躍している。DMは4600の顧客データのうち、約半分の稼動顧客のさらに3分の1程度(約800)に絞られる。
 同店の特徴のひとつに官公庁需要が多いことがあげられる。もともと学校へのパソコン導入などに強さを発揮しており、平成13年9月期の売上げは過去最高の5億3500万円となった。政府のIT戦略にのっとったもので「バブル」と舩戸社長は言うが、これもこれまでの実績の積み重ねがあってこそのもの。
 今後のパソコン活用について松下専務は「現在でも地域ごとの訪問時にデータを2次利用することはある。たとえば、カレンダーをお客さんに配布する際に、エクセルなどで効率よく訪問するデータをつくることはある」とし、今後は1人1台の環境とするために同社は9人(パート4名を含む)いることから「現状ではネットワークは6台までになっている。ノートパソコンやPDAをセールスが持ち歩くという方法もあるが、まだそこまでの必要性を感じていない」。
 顧客管理システムの機能はまだフル活用しているわけではなく、「伝票には振込先を入れている程度なので、新製品情報などオリジナルの情報を盛り込んだものにしたい」という。学校関係などは、パソコンのOSが変わるたびに新たな需要が生まれる。「これまでDOSで導入した後、ウィンドウズ95、98、2000へと2、3年でバージョンアップしてきた。顧客データは官公庁が多く、部署によっても異なってくることから入力は女性スタッフ3名が専任で担当するようになったという。
 「正確な情報を素早く調べるのにパソコンは欠かせない。毎月の販促策を決めたり、年に4回程度行うDMの打ち出しに威力を発揮している。今後はまだ使用していないソフトの機能をさらに活用していきたい」(松下専務)とパソコン顧客管理の活用をさらに推し進めていく方針である。

入力風景

顧客データは実に4600件、
全スタッフが活用している

日幸電気

政府のIT戦略にのっとり、昨年度売上は過去最高の5億3500万円を記録した日幸電気

お店紹介 日幸電気 

店   主  松戸正平 社長 
住   所  長野県飯田市座光寺4520−1 
創   業  昭和53年 
従 業 員  9人(うちパート4人) 
顧客登録数  4600件

この記事は雑誌「電気店」2002年9月号に掲載されたものです。

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