近藤電機商会様
急な情報引き出しにも、あっという間に対応してくれたホクホク
「電気店」で紹介されているのを見て導入に踏み切り
昭和20年に創業した同店は香川県の小豆島に立地している。島という地域柄と長い商売の歴史から、高齢の顧客が多いこともあって、顧客との密着度は高い。従業員は近藤社長夫妻以下男性3人、女性3人の6人体制。132平方 の店内には家電商品のほか、音楽ソフトや健康ベッドといった多彩な商品が展示されている。特に音楽ソフトは同店が内海町唯一の販売店であることから、夕方には帰宅途中の高校生らで店頭は大いに賑わいを見せる。
写真―近藤社長
請求書にも一言コメント入れ、好評
登録顧客件数は個人・法人合わせて2000件。この中で年間2回の個展で必ず案内する顧客は1500件と多数にのぼっている。これらの顧客を管理する上で大いに貢献しているのがバロン社の顧客管理ソフト「HOKUHOKU」。
同店ではかなり早い時期からパソコンを利用した顧客管理を行っていたが、顧客データが増えるにつれ、容量不足とスピード不足に悩まされるようになっていた。そこで、平成10年にパソコンの切り替えと同時に「HOKUHOKU」を導入している。導入のきっかけを近藤社長は「パソコンによる顧客管理自体は、専門の従業員の手でかなり昔から取り入れていた。だが、使っているパソコンが古くなってきたな、と実感して買え替えようと思ったときに雑誌”電気店”でHOKUHOKUが紹介されているのを見て、導入に踏み切った」と語る。
その際、以前に使っていたパソコンからのデータ移行もすんなり行えた事も、導入に踏み切った大きな要因の一つであるという。
また、同店ではお客に渡す請求書などに一言コメントをいれているが、この機能も、以前のパソコンでは片仮名のみだったのが、漢字で入れられるようになり、お客からも「読みやすくなった」と好評を得ている。
HOKUHOKUに登録している情報は過去に購入した商品や購入日、保有期間といった商品情報から、顧客の家族構成などの顧客情報までさまざまである。「実際に使っている機能以外にも、まだまだ多くのことが出来るとは思うのだが、なかなか機能の勉強まで手が回らない状態だ。それを使いこなすことも今後の課題」と近藤社長は語る。
HOKUHOKUで再度見込み客を
同店でHOKUHOKUの入力作業を担当するのは女性従業員の原田さんである。原田さんはHOKUHOKUの感想を「パソコン自体の性能が上がったというのもありますが、処理の早さには目を見張るものがあります。見たい情報がすぐに閲覧できるため、お客様からの急な修理依頼コールがあったときなどに購入日や型番といった情報が急に必要になっても、あっという間に引き出せて、商売がよりスムーズに進められるようになりました」と話す。
こうして蓄積している情報を活用して、現在同店が取り組もうと計画しているのは全自洗のクリーニングである。
全自洗のクリーニングは、以前修理をかねてドラム内の掃除を行った時に「(全自洗)のクリーニングは商売になるよ」と言われたのにヒントを得て、取り組むことを決めたという。「エアコンクリーニングや照明器具のクリーニングはお客様にとってかなり一般的になっているが、お客様が実際中身を見たときにもっとも驚くのは衣類を綺麗にするための全自洗の汚れである」と近藤社長は強調する。
今後は商品の購入歴を再度確認し、一定の年数以上を経過しているお客様に対して案内を行っていく。
また、全自洗に加えて液晶テレビとプラズマディスプレイの広販にも今後は注力する構え。近藤社長は「特にプラズマディスプレイはようやく商談がしやすい金額まで値段が落ちてきた。高額商品だけに、いきなりぽんぽん売れるものではないが、HOKUHOKUで見込み客をもう一度洗い出し、提案を行っていきたい」と語る。
現在県外で修行している近藤社長の息子さんも10月には帰ってきて入店することが決まっているという。「息子の代になった時に、今のように家電中心で経営を成り立たせていくか、それとも工事など他の分野で運営していくかは分からないが、何をするにしても、お客様のデータは貴重な財産となる。HOKUHOKUは閲覧も入力も快適に行えるので、今後もデータの蓄積と活用に努めていきたい」と近藤社長は語っている。
入力風景
近藤電機商会
お店紹介 近藤電機商会
店 主 近藤 善充 住 所 香川県小豆郡内海町 創 業 昭和20年 従 業 員 社長夫妻含め全6人 顧客登録数 2000件
この記事は雑誌「電気店」2001年8月号に掲載されたものです。