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ＨＯＫＵＨＯＫＵによるデータベース管理で、無店舗経営を効率化

「Ｈｏｍｅ　Ｓｙｓｔｅｍ　Ｓｅｒｖｉｃｅ」を導入
ＬＡＮでつないで３台のパソコンから入力

長澤美樹男店主

パソコンなしでは管理できない部品在庫

　　長沢でんきは１６年間、同市内の電器店に勤めていた長澤店主が独立して開店した。「開店当初は半年ほどしたら店舗を構える計画で、とりあえず事務所のみでスタートをきった。けれど、店舗を建てる機会がなく無店舗のまま現在に至っている」と話すように「長沢でんき」には商品が並ぶ「お店」はない。「景気が悪くなり商品在庫を持たずに済むなど、効率面で無店舗でよかったと思っている。もう店を構えようとは思わない」と長澤店主は付け加える。
　　無店舗という形で経営の効率化を図っている同店だが、バロン社の管理ソフト・HOKUHOKUを導入しパソコンによるデータベース管理で更なり経営効率化を図っている。
　　導入はHOKUHOKUのWindows９５版の発売と同時。それまで同店では他社の顧客管理ソフトを使用していたが、もっと使い勝手のよいものはないかと探していた時に、電器店仲間から紹介され導入した。それ以来、ナンセンスコールや顧客の個人的な情報、乾電池や電球一つまでにいたる商品・部品など同店に関する全てのものをデータとして蓄積してきた。
　　このデータが、最初に役立ったのは、在庫管理。無店舗の同店では家電製品など一般的な商品在庫はほとんど持っていないが、数多くの部品在庫を所有し、その管理にデータベースを活用している。
　　長澤店主は「当店は店舗をもたない性質上、商品販売だけに頼ることができず、年々、リフォーム関係やLAN構築など工事業務の比率が高くなってきている。それに伴い工事用部品の数も増えている。部品の多くは小さなもので目が行き届かなくなり、パソコンなしには管理できなくなっている」と話す。

更なるデータベース構築には複写機能の充実を

　在庫管理を徹底したことにより、持っている部品を見落として古くしてしまうことや、再度購入することがほとんどなくなった。また、これまでは勘に頼りがちだった修理代を正確に徴収できるようになった。
　　「これまではこれくらいだろうという感じで後ろめたさもあったが、今は部品代がはっきりしているので、明細もはっきり顧客に提示でき、自分の自信と顧客からの信頼につながっている」と長澤店主。
　　売込みを行わないので見込み客を発掘する必要性の無い同店だが、顧客情報の管理もなくてはならないものの一つ。それは、無店舗故に顧客との接点が少なく、顧客情報を常に把握しておく必要性があるからだ。
　　「修理など顧客を訪問する際は必ずホームシートは打ち出して持っていくようにしている。ホームシートには、家族の生年月日、趣味や子供の通う学校名などが分かる限りの情報を入れてあり、訪問した際にどんな話でもできるようになっている。」（長澤店主）。
　　このように徹底したデータベースを行う同店だが「毎日の打ち込みは大変。仕事が終わってから打ち込むのではどうしても後回しになるので、仕事をする前に分かっていることは事前に入れるように工夫しているがそれでも時間はかかる」（長澤店主）。
　　そこでこの夏からこれまで長澤店主が一人で行ってきた入力作業を夫人と夫人の妹さんにもできるように、と「Ｈｏｍｅ　Ｓｙｓｔｅｍ　Ｓｅｒｖｉｃｅ」を導入し、ＬＡＮでつないだ３台のパソコンから入力できるようにした。「これにより入力がこまめに出来るようになり、少し出費があったが結果的に良かったと思っている。また、これまでパソコンが故障すると大変だったが、今は３台あるので１台故障しても、大きなトラブルにならないので非常に便利」と話す。
　　ただし「Ｈｏｍｅ　Ｓｙｓｔｅｍ　Ｓｅｒｖｉｃｅを導入して多くのﾃﾞｰﾀを入力できるようになったが、ﾃﾞｰﾀはあればあるほど役立つ。もっと複写機能を充実させるなど、入力しやすいように改善してほしい」とまだまだ長澤店主は徹底したデータベース構築を目指している。

お店紹介　長沢でんき

店　　　主 　長澤　美樹男 
住　　　所 　愛知県安城市石井町高井 
創　　　業　 昭和６０年 
従　業　員 　長澤店主夫妻と夫人の妹さんの３人 
顧客登録数　 約６５０件 
年　　　商 　約４０００万円 

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