L−SPACEハナシロ様
デジタルとアナログ手法を組み合わせた活動を心掛け
何でもデータベースに頼るのではなく
お客様一人一人の付き合いも大切にしながら商品を提案
「バロン社の顧客管理ソフトを使い10年程になる」とは、L−SPACEハナシロ(ハナシロ電気、川崎市高津区子母口)の波名城盛吉代表取締役。今では「ソフト”HOKUHOKU”は、日常の活動に欠かせないデータベースとなっている」と言う。
社長(左)と2月から店を
手伝い始めた学さん
年間購入金額と修理顧客とで4つのランク分け
創業昭和57年6月の同店は川崎市高津区の中原街道と市民プラダ通り(鶴見溝の線)が交差する千年バス停留所前に位置する。
売り場面積20平方メートルほどの店舗。代表夫妻と2月から手伝い始めた息子の学さん、女性従業員1名、パート女性1名の計5名体制。商圏は高津区を中心とした同地区と、以前勤めていた港北区方面とで現在顧客数は約1500件。年商は6500万円ほどとなっている。
顧客管理ソフト”HOKUHOKU”を導入した動機は「オープン当初は顧客管理はノートに記入しながらの検索で、次第に煩雑になってきた。
10年前ほどに、”HOKUHOKU”を紹介され、同時にパソコンを導入し使い始めた」とのことだ。
立ち上げ時には400件ほどのデータ入力が出来た。以来購入客、修理依頼客などを入力し、さらに商品名・型番などをデータベース化、今ではお客様の入れ替えもあったが1455件となっている。
売上など経理関係の管理は夫人の役割で、前日の伝票を翌日に日々入力している。
顧客の管理は数種類のランクに分け販促に活用している。
年間50万円以上購入して頂いている「1ランク」の上得意客、30万円以上の「2ランク」のお客、20万円以上の「3ランク」のお客、修理のみの「4ランク」のお客という具合だ。
波名城社長は創業以来、年中無休で頑張ってきたが、「息子が手伝い始めてきたことなどもあって第3水曜日を定休とした」。
また、第2水曜日は販促面で重点商品取組みや販促チラシ作成などのミーティングを全員で行っている。
「上得意のお客様は、何かと当店を支持してくれる。今店で話し合っているのは2ランクのお客様をどうして1ランクにするかといった、夫々のお客様へのアプローチ策など」だという。
データベースを元に活用しており、顧客情報はお店の誰が見てもわかるようにしている。お客さんの電話対応で「私が不在時でも応対でき、修理依頼などでも商品名、型番がわかる」(波名城社長)。
HOKUHOKUと東芝”E−Quick”とで迅速対応
さらに東芝の技術情報”E−Quick”を導入してることで、技術情報、サービス情報が検索でき、即ファクスによる部品発注ができ、スピード化にもつながっている。
「お客さんの立場にたった迅速な対応ができ大変喜ばれており、お客様からの信頼度はたかくなっている」と言う。
販促面では、お客毎の見込み商品の発掘をはじめ、年賀はがき、暑中見舞いはがきなど活用している。
3月には個展を企画しており、データベース情報を中心に取組みをしていくが、「何でもデータベースに頼るのではなく、お客様一人一人のお付き合いもあり、商品販促の提案などは、その辺を考え選別して600枚から700枚の配布としている」と、デジタルとアナログとを組み合わせた活動を実践していくよう心掛けている。
「不動産屋さんとの付き合いもあり、現在はエアコンの移設、新規需要など増えている。この他、課題としては4月から始まる家電リサイクル法がスタートするときの収集運搬料などの対応。目下検討中だが、一方では前倒しの需要をどれだけ取れるか、HOKUHOKUのデータベースを活用しながら、前向きに取り組んでいきたい」と意欲を燃やす。
入力風景
L−SPACDハナシロ店舗
お店紹介 L−SPACEハナシロ
代 表 波名城盛吉 住 所 神奈川県川崎市高津区子母口 創 業 昭和57年6月 従 業 員 社長夫妻、子息、 女性従業員1名、パート1名 顧客登録数 1500件 年 商 6500万円
この記事は雑誌「電気店」2001年4月号に掲載されたものです。