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ＨＯＫＵＨＯＫＵがなかったら仕事ができない　１０年使って価値が一段と向上

これだけの機能がありば９０点、時間をかけても顧客データを入力する価値は高い

　同社は稼動顧客約４０００件を持つ地場大型店。総顧客数は約１万２０００件にもなる。このように膨大な顧客の一人ひとりの顔や名前を一致させることは困難だ。そのような状況下、取引先のサービスマンからの紹介でＨＯＫＵＨＯＫＵの旧バージョンである「ＺＡＫＵＺＡＫＵ」を１０数年前に紹介してもらった。
「当時はパソコンもまだ普及しておらず、顧客情報をソフトで管理することも理解できない時代だった。ただ、このソフトは使いやすいと感じた。積極的に活用しようと思った」と岡村専務。
　一番に便利と感じた点は電話番号の下４ケタを入力するだけで、その対象の顧客情報が瞬時に出るという点。「顧客数が多ければ、顔は覚えていても名前が思い出せないことが多々ある。このソフトを使えば、電話番号を聞いておくだけで名前が一瞬にして出てくる」。
　また、毎朝の朝礼の場で売り上げの伝票を確認しているが、これもこのソフトを活用して各顧客の売り上げ状況を確認している。毎日の売上の入力は専属の小門莉沙さんが打ち込んでおり、スタッフの売上と照らし合わせて確認作業を行っている。入力には毎日４時間ほど時間を費やしているという。
「財務関連のソフトと連動できれば一元管理できて便利だが、これだけの機能があれば１００点満点中９０点。時間を掛けてでも入力する価値が高い」と岡村専務はお気に入りの様子。
　このほか、顧客の購入金額に対して旅行招待や商品券に交換できる３％のポイントの還元を行っているが、このポイント集計やポイント加算案内もＨＯＫＵＨＯＫＵを利用している。
　６月末決算で７月以降にポイントの加算の報告を顧客にしているが、各顧客のポイント数を換算してその貯まっている数字をＤＭで発送している。発送もＨＯＫＵＨＯＫＵ一本ですべて済んでしまう。

顧客情報はひとつの財産バックアップは１日おきに

　ここ、２年前からは営業面での同ソフトの活用も積極的に進めている。
「液晶テレビなどデジタル関連商品からＤＶＤなどにつながるケースが増えている。見込みをある程度定めるという意味でもこのソフトが最大限活用できる」と岡村専務。
　液晶テレビの購入者からＤＶＤの見込みを見つけたり、そのほか、関連する商品の見込み把握もソフトを利用している。商品販売項目で液晶テレビなどに絞り込み、そこから派生しそうな商品の提案を進めている。「絞り込みが確実に出来る。その購入確率は約５割。制度は高い方ではないか」と岡村専務は高く評価している。
　そして、膨大な顧客数のＤＭ配布をカバーするのにもひと役かっている。郵政公社では１０００件以上の一括郵送に対して郵送料が割引になる郵便区内特別郵便というサービスがあるがその条件に「郵便番号を揃える」ことがある。ソフトを使えば送り先の郵便番号を一括で揃える事ができる。
　使用環境は、５台のパソコンでＨＯＫＵＨＯＫＵを共有しており、サーバーなどともつなげて完全なバックアップ体制を構築している。バックアップは１日おきに取っており、いざという時も安心だ。
　岡村専務は「このソフトがなかったら仕事ができなくなってしまう。それぐらい重要なものになった。１０年使って価値が一段と高くなった。顧客情報を１つの財産としてこれからも最大限活用して営業に情報管理に重宝していきたい」と話している。

お店紹介 岡村無線

店　　　主　 岡村勤社長 
住　　　所 　大阪府泉大津市助松町１−４−２７ 
創　　　業 　昭和４４年１１月 
従　業　員 　１３人（社長含む） 
顧客登録数　 約１万２０００件 

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